老人ホームに入居された高齢者の中には、「家に帰りたい」と強く訴える方が少なくありません。このような“帰宅願望”は、高齢者本人だけでなく、ご家族にとっても心を揺さぶる問題です。では、なぜ帰宅願望が生まれるのでしょうか?
帰宅願望の主な原因とは?
・環境の変化による不安
住み慣れた自宅から全く異なる環境に移ることで、強い不安や孤独を感じることがあります。
・認知症の影響
「ここは自分の家ではない」と誤認してしまい、自宅に帰る必要があると思い込んでしまうケースもあります。
・日課の欠如や刺激不足
生活に張りがなくなると、「家に帰ってやることがある」という思いが強くなる傾向があります。
家族ができる対応策とは?

1.高齢者の気持ちを否定せず寄り添う
「もうここがあなたの家なんだから」などと否定せず、「帰りたいんだね」と共感を示すことが大切です。否定されることで不安や不満が強まり、逆効果になる可能性があります。
2.スタッフと連携を取る
施設スタッフと連絡を密に取り、本人の状態や発言を共有しましょう。介護スタッフはプロとして適切な対応をしてくれるだけでなく、本人に合ったケアやレクリエーションを提案してくれることもあります。
3.定期的な訪問で安心感を与える
家族の訪問は、入居者にとって何よりの安心材料です。訪問頻度を調整しつつ、訪問時には「最近どう?困ってることある?」と声をかけ、心のケアをしていきましょう。
帰宅願望が強い場合の選択肢

場合によっては、「今の老人ホームが合っていない」ことも原因の一つかもしれません。その場合は、より本人の性格や生活リズムに合った施設へ変更を検討するのも選択肢です。
以下のような視点で施設を探すのがおすすめです。
・小規模で家庭的な雰囲気の施設
・認知症ケアに強い施設
・レクリエーションや外出機会が豊富な施設
まとめ
「帰宅願望」は、高齢者の自然な感情であり、それを理解し、受け止めることが大切です。家族が不安を抱え込まず、介護スタッフや専門家と連携することで、本人にとってもご家族にとってもより良い環境づくりが可能になります。



コメント